母のいる老人ホームにパソコン設置。

かざこしサイト
大分かかりましたがようやく5月20日(金)に母用パソコンを老人ホームに設置しました。老人ホームさくらさんは極めておおらかな施設で、気難しい母が一週間お試し入居して気に入ったと言うことで正式入居したのですが、インターネット接続できるか聞いたOK。ルーターから居室までのランケーブル配線も天井の転がし配線OK。

普通なら壁内を配線するよう言われると思うのですが、壁に沿っての配線で良いと言うので大助かり。

一番心配したのは、入居者にインターネットを使っている人がいないということ。周りの人から飛び出た生活をすると、ねたみや、負けじ魂からいじめを受けるのではないかと言う心配がありました。

この点でもこのさくらさん、お試し入居から2週間以上たつのですが、皆さんおっとりとしていて、激しさとか他人の生活に口を出したがるといった傾向が見られないので大丈夫のような気がして設置してみることにしたのです。

1年以上パソコンにタッチしていない母は緊張してまず私の概要説明を聞いたうえで、今度は自分でやってみると恐る恐る触っていましたが、3回目ぐらいで何とかできそうだと言うことで、明日から図書館の検索システムを使い読みたい本を私のところに送ってもらうことにしました。

私の作ったソフトのミソは、スタートボタンクリックから、本の検索、読みたい本のデーターコピー、私宛のメールソフトの起動、データー貼り付け、送信まで各ステップですべてワンクリックで作業が完結することと、ご老人が苦労するアイコンの大きさを通常の4倍くらい大きくしてクリックの際に的を外しようが無いほど大きくしたことです。

月曜日まで辰野にいるので、わからなくなったら施設の人に私にきてくれるように伝言電話してくれといって帰ってきましたが、世の中便利になったものです。

帰りに食品ショッピングセンターによって、お祝いにとケッチャップとモヤシ1袋、100g1,000円のお茶を買って家に着いたので、妻が持たせてくれた電子レンジ用の蒸し器を使ってこれも妻が切ってくれた野菜を入れ、モヤシ半分を蒸し器に入れ電子レンジでチン。

ケッチャプをかけて夕食。一人だけの夕食は侘しいものですが、これで長年温めてきたご老人用ソフトが運用スタートしたので、これから母が使ってみてくれたらどんどん改善要望が出てきてさらに進化させることができると楽しくなってきました。

問題は母にブレーキをかける人が出てこないことです。

思えば母ばかりではないのですが、現在の高齢な女性は、幼くしては父の命令に従い、結婚したら、義父や義母、夫の命令に従い、老いては子供の命令に従い、寡婦となっても地域親族の目を気にして人間らしく自分の意思で生きることが難しい一生を過ごしてきたのだと思うと本当に気の毒なことだと思わずに入られません。

せめて有料老人ホームに入ったら、だれからも干渉されない生活を送ってほしいものです。