世の中騒然の中故郷を一回り。

かざこしサイト
西岡参議院議長が管民主党総理大臣は辞職すべきだと主張する中、管首相は居直って首相の座に固執しています。

そんな中、昨日は母が老人ホームに入って家を空けたので、お世話になった地域の人たちに今までのお礼を兼ねてご挨拶用紙を印刷して空き家が多い源上の部落を一巡してきました。

さいころからこの部落にあった全部の家を餓鬼どもが鬼ごっこや、かくれんぼ、桑の木を剣に見立ててチャンバラごっこ、メンコ、釘刺し、蔵の陰に回ってお医者さんごっこ、中学に進むころまで遊びに遊んだ懐かしい部落ですが、当時40軒ぐらいあった家も空き家を含めて25軒に減ってしまい、超高齢化、過疎化部落です。

時々家に人がいる場合はご挨拶したりしましたが、皆年をとってしまい、体が不自由になってしまった人、逆に70歳を優に超えているのにいまだ現役で3000m級の山に登って仕事をしている人。

猪の被害がひどく家の裏の石垣が崩れているのが目に付きます。しかし一面では定年過ぎの都会で働いていた人が帰ってきて野良仕事をしている人もいました。

これから一時の間は、この村で育った定年過ぎの人が暇をもてあまし、父や母が耕していた田畑に鍬を入れてくれるかもしれません。

周りの山々を見ますと、あの山もこの山も父と母が炭焼きをして、私も休みの日などは応援して私の学費を捻出してくれた貴重な働き場であったなあなどど感傷に浸ることも出来ました。

この村が再び昔のようになるには、この村の特産物である山林原野から採れる木の有効利用しかないだろうと思われます。

これは原発問題で原子力に替わるエネルギーとしたり、石油に代わるエネルギーとしてバイオエネルギーの有効利用が脚光を浴び農山村の山や原野がバイオ燃料の材料として貴重な存在になってくれば多くの人が戻ってくる可能性があります。

もう一つ、空き家が多いので定年過ぎの人たちが余生を楽しむために帰ってきたり、都会の人たちに貸せたりして現金収入にしたり、喘息の子供を抱えた家族に貸せることも考えられます。

そんなことを考えながらダムに行ったら、ダムの堤に花束がいくつか置かれていました。花は枯れていましたが包みはしっかりしています。何があったのだろうと思いながらダムの周りの山々を眺めてみると小さかったころ山葡萄を取るためにかき登った岩壁、高校、大学のころアルバイトで登った多数の植林地。

もうあの山に登る体力は無くてただ懐かしさで見るばかりですが、何とかできないものかと言う思いは強くなってきます。

明日は、親戚の方々に母の転居通知を書かなければいけないなと思って家に帰ってきました。