薬草湯も若い愛好家作りが必要。

かざこしサイト
一昨日薬草湯のかやぶきの館に行って来たのですが、今はたくさんの人が来ていて賑やかなのですが、遠い将来が心配になりました。

それは、小学生ぐらいの子供たちは薬草湯に入りたがらないのです。

理由を親に聞いてみると、臭いと言うのだそうです。

私はあの薬草の香が大好きなのですが、世代の違いを実感しますね。

私達の年代は小学生の頃には、夏休みになると学校の宿題として薬草穫りを命じられて、夏休み後には学校中で煎じた物を虫下しとして飲んだもので、あの薬草の香が染み付いています。ですからあの薬草の香のするお湯がとても懐かしい気がするのだと思います。

ところが今は薬草虫下しは飲まないらしく、このまま行けば、薬草湯の香を懐かしく思うどころか、臭い嫌な臭いだと思う大人が増えて来かねません。

思い出すのは、日本の食生活においてパンが戦後大量に食べられるようになったのは、戦後アメリカから食料事情の悪かった日本に小麦粉が送られて来て学校給食にパンを採用したからだと言うことだそうですが、今度はそれと逆に薬草が使われなくなって行くのかもしれません。

ですからかやぶきの館など薬草湯を売りにしているお風呂は今から小さな子供たちに手を打って薬草湯離れを起こさないようにして行く必要があると思います。

それには、薬草が子供たちにとって身近なものになるような対策、例えば、薬草を家庭で楽しめるように小売りして、家庭の奥さんたちが苦も無く薬草湯を立てることが出来るような工夫をする。

そしてプロが立てるお風呂に来てみれば、さすがにプロが立てるお風呂は一味も二味も違うと言った差別化をすれば、末永く薬草湯は愛好されると思います。

何にしても何も手を打たないで今の繁栄を維持して行くと言うことは難しいことだと思います。

たくさんの薬草が消費されるようになれば、田舎の経済にとっても良いことだと思います。

かやぶきの館のある横川峡は歴史的には木曽義仲に由来する瀬戸城址、自然が織りなす蛇石、大滝、三級の滝、七滝などがあり、キノコも有名で松茸の名産地。

しかし現在では産業と呼べるものが無いのが玉に傷。

薬草作りが一つの目玉になれば良いがなあと思います。

今勉強しているフェイスブックを活用してホームページを作って川島横川峡をたくさんの資料を持っている人達と作り上げて行けば、せめてもの私が貢献出来ることかなあなどと思ったりもします。