専門家の意見は聞いてみるもの、一千万円は助かる。

かざこし
本当の原価は蚤の糞、とはよく言ったものですが、本当にそうだと昨日は思いました。


ブログの中でも書きましたが、後20年もすれば辰野の母の家も大改修をしなくてはならないと思っていました。なにしろ築150年はするのですから。しかし雨漏りさえしなければ昔の家は持ちますので、昨日辰野営業所改築工事が終わったというので支払いを済ませてきた折に、一級建築士さんに、雨漏りをしないだけの工事として屋根をこんな具合に補修できないものかお聞きしたところ、屋根裏を調べて、この家は「もや木」が少ないと言うのです。母に聞いたらこの家は火事で焼けてどこかの古屋を買ってきて急ごしらえで作ったようなので、手抜きをしてあるかもしれないとのこと。88歳の母がまだ結婚前の大昔のことだそうです。

屋根がへたっていて、大雪でも降れば落ちるのではないかと心配していたのですが、もや木をもっと入れれば相当しっかりするとのことなので即見積もりをお願いしました。大体20万円ぐらいとのこと。えっと驚く安さです。私は建て直しに1千万円はかかると見ていましたので、20万円で家が20年持つなら絶対お得です。

もしそれ以降子供達が別荘にでも使いたいというなら、自分たちで立て直せばよいのです。たぶん飯田にも家があるので辰野のこの家までは手が回らないと思いますが。

私としてはこの家は母が生きている間持ってくれれば良いのでそれ以降のことまで面倒は見られないわけです。

やはり専門家に相談すると言うことは大事なことだなとつくづく思いました。ただし複数の人に聞いてみるべきですが。

まだ父が健在だった頃、屋根の傷みがひどいので、何軒かの屋根屋さんに見積もってもらったところ、皆さんもうこの家の屋根は古いので、総葺き替えしかないとだめだと言うことで400万円から500万円を提示されたそうです。築100年以上経ったこの家に400から500万円もかけても仕方がないから、屋根が落ちたら小さな家を建てて暮らそうと話していたようですが、今回の建築屋さんは家を持たせるだけなら20万円あればよいというのですから大助かりです。

良い建築屋さんに出会ったものだと感謝しています。そうなりますと、これから12年から13年で1千万円を用立てなくて良いので私としても大助かりです。

家の立替や、大改修には相当なお金がかかりますから、機能本位で考えないと大変です。街中の商家で見栄えが問題となる場合はそれなりにお金をかけることにも意味があると思うのですが、田舎の熊や猪、サルが暴れまわっているような所では見栄えなどどうでも良いことだと思います。一安心しました。

しかし、いつかはこの家も無人となり取り壊しをしないといけない日が来ますから、その費用数百万円は相続してくれる子供に残しておかないといけませんがね。