科学研究衰退に歯止めをかけるために、佐和隆光さんの話。

かざこし
日本の大学のランキングが低下しているがこれをくい止めるための方策について佐和さんは以下3点を提起しています。(信濃毎日新聞、10.10.18 4ページ)

第一に、競争的研究費の配分方式を抜本的に見直し、限られた資金の最適配分に心掛ける。

第二に、教育と研究に専念できるよう、大学教員を諸々の雑務から解放する。

第三に、基礎研究こそが大学の使命であるとの認識を鮮明にし、応用研究の支援は企業に任せ、基礎研究の支援に国の科学政策の重きを置く。…引用ここまで

と言うことですが、実際私の経験でも現役のころ仕事に必要な基礎研究資料はアメリカ人が書いたものばかり、日本語に翻訳されていれば良いのですが、無い時は中央研究所に問い合わせなんとかしていたのですが、それでも分からなければ試行錯誤と言うことになります。

タイミングよくアメリカ人の専門家が日本で講演するという場合は、東京まで聞きに行き調べたものです。

しかし追い付け追い越せの時代が過ぎ日本が世界の頂点になるともう最先端のことは真似することが出来なくなってきたわけですから、日本が基礎研究を担わなければならなくなったにもかかわらず、小泉政権以降大学の法人化等で大学にかけるお金を減らし、最先端の基礎研究をアメリカに頼り、その結果優秀な研究家を外国に流出させてしまった。

目先の利益を追っていたツケが今回ってきたわけです。これもアメリカの日米貿易摩擦減少の為の指示があったのかもしれませんが。

しかし、このことに管民主党政権は気がついているのでしょうか。

蓮舫大臣はコンピューターの性能が世界で二番ではいけないのですかと真面目顔で発言していましたが。

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