人生の侘びしさを味わう。母仮入居。

かざこしサイト
昨日母は常々ああいうところは嫌だと言っていた有料老人ホームに仮入居しました。

一週間ほどショートステイのかたちで住んでみて、けっこう住みよいと言うことになった場合はそのまま入居。どうしても馴染めないと言う場合は別の手を考えなければならないことになります。

帰りにかやぶきの館に寄ってきたのですが、二人の2〜3歳の可愛らしいお嬢ちゃんが、おじいちゃん、おばあちゃんそれにお母さんとお母さんのお友達でお風呂に来ていたようなのですが、お母さんはお友達と話しに夢中になっていて、お嬢ちゃんたちはおじいちゃんおばあちゃんにまつわりついて大はしゃぎしていました。

かたや我が母は自立が困難になり、老人ホームに。

母が言うには、新陳代謝は必要なことだよといつも言って言っているのですが、理屈ではわかっていてもなんだか感情的には複雑なものを覚えます。

家に帰ってバカ広い空間の中で一人たたずむと、この家はまた一代が回ったのだなと言う思いが湧き出してきました。

床に入るとこの部屋は私がまだ小学校前におじいちゃんがまだ若かったのに事故で亡くなった時大勢の人たちがお葬式をしてくれて、私はまだ意味が分からず、はしゃぎまわって怖い叔父さんに叱られた記憶が今でも残っています。

その後この部屋でおばあちゃんのお葬式があり、妹の結納、結婚式の準備、父のお通夜、昔はお盆や秋のお祭りたくさんの人たちがこの部屋に集まって飲んだり食べたりしたものでした。

そんな中で母は一家の主婦として采配を振るい大変なことだったと思います。

これからはたとえ母が元気を回復してまたこの家に帰ってこられたとしても今までの力は無いと思いますので妻と相談しながら私たちが取り仕切って行かざるを得ないなと思いながら眠りに入りました。

かやぶきの館でニュースを見ていたら原発収束進展していないようですね。