名張市木質バイオエタノール成功は他の方法にも応用できる。

かざこしサイト
昨日名張市で木質バイオからリグパル樹脂とバイオエタノールが生産できるとご紹介しましたが、これが完成すると、他の植物からのバイオエタノール生産に道を開きます。

日本のような食糧事情では、食料となるもろこしからバイオエタノールを取ると言うことはできないにしても、食料とならない木材、竹、ススキ、海の藻、本格的に作れば食料としては余ってしまうジャガイモ、その他繊維を含むものなら何でも使えると言うことですからバイオエネルギー源となる材料はとてつもなく多くあります。

もう一つの問題として、草などの材料の場合、供給量が不安定だと言う問題があったのですが山林に出来る木材なら計画的供給が出来、年間を通して安定しています。

植物がたくさん取れる夏場には木材の供給を抑え、しかし伐採は木材の主成分はリグニンと言うことで比較的長期間寝かせておくことが出来るのでゆるやかな制限ですむと思います。全体のバイオエタノール供給量のコントロールが可能にると思います。

こうなりますと、バイオエタノール生産工場を作ることが出来、材料の採取体制から、生産物であるバイオエタノール供給システム構築が可能になってきます。

木質バイオからリグニンの除去さえ出来れば、繊維質の糖化からエタノール生産はお酒の生産と同じですから、お酒の消費量が減少して経営が苦しくなっている全国津々浦々にある酒造メーカーの協力を得て、各地域で消費するバイオエタノールは各地で製造すると言うこともできるようになるのではないかと思うのです。

名張市の挑戦は久々にビッグな技術革新の誕生に貢献するものですから大いに期待したいと思います。

早く農山村に人が帰ってきて、子供たちの歓声が響き渡る時期がやってきて欲しいものです。