ゆうちょ銀行インターネットバンキングを使いたい人は。

かざこしサイト
ゆうちょ銀行も民営化して地元の八十二銀行と同じ手続きかと思ったのですが、これが大違い。手続きとしては慎重さの点では良いと思うのですが、もし自分の老後のお金の管理を子供たちや誰かに任せざるを得なくなるときが来たらゆうちょ銀行のインターネットバンキングを利用しようと思っている方は、ご自分がまだしっかりしているうちに手続きをしておくことをお勧めします。

またご両親などがパソコンやインターネットを使えないが、遠方にいて、ゆうちょ銀行(その他の金融機関でも同じですが)を利用して年取ったご両親の支払いなどの代行作業が予想される方は、ご両親が健在のうちに、インターネットバンキングの必要性を説明して納得を得た上で、帰省の際などにインターネットバンキング申し込み手続きを一緒にして、カードが届いたらご両親にカードを預金通帳などと一緒に重要物の保管と同じ方法で管理してもらっておき、いよいよその時が来たら、一切の金融資産と一緒に預かって今度はご自分で各種支払い等を代行すると言うようにされると良いと思います。

この手続きをしてないと、ゆうちょ銀行の場合手続きが極めて厳格で、受け取りは本人以外はだめと言うことで、もしご両親が手続き前に有料老人ホームなどに入所されてしまった場合、役場に行って住民票の移動、ゆうちょ銀行通帳の住所変更、インターネットバンキング利用申請、ゆうちょ銀行からの利用確認書の受け取りは、老人ホームで親に受け取ってもらい、ゆうちょ銀行への利用確認書の返信。カードの受け取り、運用と言う手順で行わなければならず、親がこれらの仕事をやってくれれば良いのですが、不可能と言う場合は子供さんたちがいちいち遠くから来て作業の代行をしなくてはいけなくなります。

特に申し込み後に来る「利用確認書」の受け取りは極めて厳格で、書類送付先で、顔写真付きの免許証や住民基本台帳カードなどで本人確認をした上で受領印を押して渡されるので、老人ホームに入居した後でこれをやるとなりますと、通帳の住所変更をするために役場に行って住所変更手続きを先にしなければならず、その後ゆうちょ銀行に行き通帳の住所変更、その後インターネットバンキング利用申請、そうするとゆうちょ銀行から、通帳に記載されている新しい老人ホームへ「利用確認書」が送付されると言う流れになります。厄介には厄介です。

ですから少なくとも親が老人ホームに入ると言う話が出た段階で、その後の支払い業務をどうするかと言うことを話し合って、関係者でインターネットバンキングで誰が支払いを担当するかと言うことを確認し、誰と決まったら入所する1ヶ月以上前に現住所でインターネットバンキング利用申請をしてカードを貰っておかないと、入所する段階から一時金と来月分の支払いが始まり、インターネットバンキングが使えないときは、親を銀行に連れて行きお金を下ろすか、ATM利用でお金を下ろすか、またはご自分の通帳からとりあえずお金を下ろして支払うかと言うことになります。

私はこんなにも厳格なものだとは知らなかったので一苦労も二苦労もしてしまいました。

ご自分たちが親の家に同居してとか、ご自分たちの家に親を呼んで面倒を見ると言う場合には、こう言う複雑な手続きは不要で、ATM利用でお金を下ろして生活費に当てればよいのですが、老人介護は結婚している場合は夫婦のどちらかが何時でも家に居て面倒を見られる状態にしておかないといけないと言うことで、二人で結婚式に呼ばれたときはショートステイのお世話になるとか何かと厄介です。お金があるなら老人ホームと言う手が良いのではないかと思います。

明日は、だれが介護をすれば良いのかについて考えてみたいと思います。