円高は当たり前、日本は強すぎる。資本家は儲けたお金を国内に還元すべき。

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昨日あれやこれややりながら、伊那青年会議所主催の藻谷浩介さんの講演の内容を思い出していたのですが、大事だと思うことを2つ思い出しました。
 
藻谷浩介さんの話の中に、日本の貿易黒字の話しがあり、外国と貿易および経常収支の内訳をグラフにして見せてくれたのですが、日本はアメリカを始めとしてほとんどの国に対して真っ黒けなのです。スイスだけが一時下がったときがあったのですが、今は真っ黒け。
 
これじゃあ円が上がるのは当たり前で、いくら安住淳財務相が日米欧7カ国(G7財務相中央銀行総裁会議円高対策を訴えても世界のファンダメンタルズが日本の円高を求めているのですから日本だけが円高対策に円売りをしたところで焼け石に水だと思った次第です。外国勢はほとんど安住さんの声に耳を傾けなかったようで、円売りはアメリカだけが儲かると言うことではないかと思います。
 
問題はそんなに儲けたお金が国庫に入らないと言うことです。
 
もう一つ、カンテンパパ会長の塚越寛氏が企業は儲けたお金を再投資に向けようと考えればいくらお金があってもこれで良いということはない。直接お金にならなくても、従業員や地域のために使うことも長い目で考えればいくらかは利益に繋がってくるように思う。しっかり経済計算はやりながらであることは当たり前だがと言うような話をしていました。
 
ところで何がそんなに売れるかと言うことですが、部品だそうです。外国で生産できない部品はいくら高くても日本から買うしかないと言うことです。
 
飯田商工会議所主催の野口秀行先生の「TPP 実現したらどうかわる?」という講演会で、TPPの話の中でも、中国の旅行者が、やくやく秋葉原へ行って重い炊飯器を何台も買って親類や知り合いにお土産として買っていくのか?
 
日本の家電製品は中国品に比べて競争にならないほど良い物だからだと言うことでした。
 
日本が生き残る道は、絶対勝てない戦争準備ではなく、世界が日本を必要とする産業を作り出していくことだと意を強くした次第です。
 
それには人材の育成が決定的に必要だと言うことは論を待たないと思います。
 
野田民主党政権出だしから右往左往していますがこれで大丈夫だとは思えません。いかがでしょうか。